「一般常識/一般教養」について

社会人入試を実施する看護学校の中には、「一般教養/一般常識」のテストを課しているケースが結構あります。(一般入試で課されることもあります。)

<参考>社会人入試で「一般教養/一般常識」のテストを実施する看護学校の例(2016年度・首都圏)
【埼玉県】
 秩父看護専門学校 日本保健医療大学 埼玉県立高等看護学院

【千葉県】
 千葉中央看護専門学校 (独)国立病院機構千葉医療センター附属看護学校 東邦大学佐倉看護専門学校 勤医会東葛看護専門学校

【東京都】
 早稲田測器医療福祉専門学校 昭和大学医学部附属看護専門学校 東京女子医科大学看護専門学校

【神奈川県】
 横浜市病院協会看護専門学校 聖マリアンナ医科大学看護専門学校 積善会看護専門学校


「一般常識/一般教養」のテストの内容は、学校によってもかなり異なります。あえて最大公約数的なモデルを示すと、国語・数学・英語のごく基本的な知識系問題に加え、社会・理科・時事などからも出題される……といった感じです。


<看護学校の「一般常識/一般教養」テストで出題されやすい分野>
・国語=漢字・ことわざ・四字熟語・敬語表現
・数学=面積や図形の問題 食塩水の問題(混合算)
・社会=国会とか選挙制度、憲法など「政治」に関する基本知識
・理科=生物の「臓器・器官のしくみ」の基本知識
・時事=最近話題になった医療・健康に関わるニュース

国語・数学・英語という主要3教科に関わる問題は、ふだんこれらの教科を勉強していればカバーできます。しかし、社会や時事その他のジャンルまで完璧にマスターするのはなかなか難しい。対策としては、「就職(就活)対策」用に市販されている「一般常識」の本を入手し、適宜ヤマをかけつつ覚えるというやり方でよいでしょう。また、敬語の使い方といった社会人としてのマナーは、ある程度できるようにしておくとよいでしょう。


「適性検査」について

入試(2次試験)で「適性検査」を実施している看護学校が結構あります。では、この「適性検査」とは一体何なのでしょうか? 実は「適性検査」というのは単なる総称にすぎず、検査の方法・内容は学校によってまちまちなのが実情です。比較的よく使われているのは、「クレペリン検査」と「YG性格検査」です。両方とも、その人の性格を調べる心理学の検査方法です。


◎クレペリン検査
隣りあう一桁の数字を足し算する作業を、休憩をはさんで前後15分ずつやり続けます。(1分ごとに行を変える。)1分ごとの作業量の変化パターンから、その人なりの性格・適性を判断する検査です。
例えば、数字が「345……」と並んでいたら、3と4の中間の下あたりに両者を足した「7」を記入します。続けて、4と5の下に「9」を書きます。こういった計算を制限時間の間繰り返します。簡単な足し算ですから、計算量が少なかったり、間違いが多いのは好ましくありません。最初は慣れるまであまり量をこなせないが、慣れてくるとスピードが上がり、後半は疲れと集中力の低下で計算量が低下していく、というのがクレペリン検査の一般的な結果パターンですので、計算量の推移に注目すれば、集中力や持続力、どのくらいの頻度でミスを犯すかといったことが判断できるわけです。


◎YG性格検査
自分の性格や行動に関する120問の質問があり、それぞれに「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つから答えを選びます。その結果から性格の特徴を判断するというもの。おそらく子どもの頃、学校でやったことがあるはずです。名前の通り性格検査ですので、自分にウソをついて理想的な人物を演じようとするよりも、思ったままを答えればよいでしょう。似ているが、ちょっと違う内容の質問が何回か出題されたりして、ウソをついてもわかるようになっています(そういったウソをつくことも含めて、その人の性格を判断する検査です)。


この他にも、与えられた出だしの文に自分で言葉を補充していくとか、絵を描かせるとか、性格検査・適性検査にはさまざまな種類のものが存在します。(「適性検査」と呼ばず、単に「アンケート調査」などと称していきなりこうした検査を行う場合もあるので、驚かないようにしてください。)


「適性検査」の趣旨を考えますと、これを直接点数化して合否判断の材料にする可能性は低いでしょう。おそらく、面接試験などでとくに気になったケースで参考にしたり、検査であまりに偏った結果が出ていないかチェックしたり……ということなのでしょう。少なくとも「高得点」「好成績」をねらって事前に準備をするという性質のものではありません(例えば、明るくて社交的な人と、真面目でコツコツやるのが好きな人と、どちらの性格が高得点だなんて言えませんよね)。ですから、その場で指示された通りに、きちんと集中して取り組めば十分だと思います。ただ、どうしても心配だという人は、「クレペリン検査」「YG性格検査」がどのような形式のものか、事前にざっと調べておくとよいでしょう。


 なお、メディカル総合学園首都医校が入試で実施している「適性診断」は、民間企業の就職試験などで用いられているSPI2検査。こちらは事前準備が必要です(不安に思う人は、書店の就職試験対策コーナーでSPI関連の本を手に取ってみてください)。このように、「性格検査」というより「テスト」の側面が強い内容のものが「適性検査」「適性○○」と銘打って実施されるケースもまれにあります。




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