一般入試 学校別傾向と対策 大学・短大編

 最新の入試問題に基づいた傾向分析です。みなさんの勉強にお役立てください。

国立看護大学校

国語+英語+数学ⅠA+理科(生物Ⅰ+化学Ⅰ両方)
 選択式(マーク式)問題。配点は英語と理科が130点、国語と数学が100点となっており、英語と理科を重視していることがわかる。
・英語:文章量・設問数はかなり多い。長文の内容一致系問題などでは、先に設問に目を通しておき、対応する本文中の箇所を探すようにするなど、効率のよい解答手順をきちんと工夫しておかないと時間切れになる。以前は後半に比較的解きやすい文法・語法系の問題が配されていたが、近年はすべて読解系問題(対話文+長文)だ。
・数学ⅠA:以前は4題必答で、残り1題を選択解答する形だったが、H21からは6題すべてが必答になった。ここ2年分の問題を見ると、3題目が数学Aからの出題(個数の処理・確率)で、その他の問題の並びも似ている。
・生物:伝統的に「反応・調節」「遺伝」あたりがよく出ているようだ。看護系らしく、「腎臓の働き」「神経細胞」のような、人体に関わる出題も多い。
・国語:大問3題(現代文)が定着。ちなみに最後の問題は必ず小説だ。H20、22入試ではさらに1題増えて4題。分量が多くて時間的にきついと思われるので、スピーディに答える練習をしておくこと。センター試験の国語と似ていて、大問の最後に本文の趣旨や内容真偽を問う設問が配されることが多い。
 なお、国立看護大の過去問は教学社の赤本シリーズに収録されている。


慶應義塾大学看護医療学部

英語+数学ⅠⅡAB・生物ⅠⅡ・化学ⅠⅡから1科目選択 2次で小論文
 記述式問題。数多くの看護大学・看護学部の中では最も難易度レベルの高い問題と言ってよいだろう。
・英語:Ⅰ(選択式)とⅡ(記述式)の大きく2つのパートに分かれる。Ⅰでは長文読解1題+文法2題(適語句選択+間違い探し)。Ⅱは和訳・説明問題のついた長文問題+段落整序問題+自由英作文(100~150語)という内訳になっている。Ⅱの最後は自らの見解を英文で述べるというハードな形式で、他に例がない。
・数学:数学は数Ⅰ・Ⅱ・A・Bの全範囲からまんべんなく出題される。大問5題で、1~2は小問集合で4~5は記述問題である。年によっては「証明」の問題も。
・生物:大問3題。さまざまな分野にまたがる総合的な問題になっている点が特色。記述問題対策に重点を置く必要がある。たとえば実験を扱う問題の場合、「この実験で何がわかったのか」「こういう結果が出たのはなぜなのか」を説明できるようにすること。
 なお、慶應の看護医療学部の過去問は、教学社の赤本シリーズに収録されている。志望者はぜひ入手すべき。


東京慈恵会医科大学(看護学科)

国語+英語+数学ⅠA+理科(生物ⅠⅡ・化学ⅠⅡより1科目選択)
 記述式問題。数学の「証明問題」などにはとくに注意。
・英語:発音アクセント問題、文法・熟語、語彙の知識などを問う知識系問題から並び、最後のほうに長文読解問題が配置される。「語形変化」「冠詞の使い方」「反意語」といった知識分野からの出題も伝統的に多い。H22問題ではかなり難しい「間違い探し」系統の問題が多く出ている。短めの英作文問題も必ず出題されているので、できれば練習しておくことが望ましい。
・数学:H20入試から数Ⅱなどの範囲が除かれ、かなり受験しやすくなった。問題のレベルは標準的。ここ数年は小問集合+大問2題という配列になっている。なお、H20、22の第2問目は図形の証明問題だった。(H21は証明問題なし。)証明問題には決まった記述スタイルというものがあるので、慣れておいたほうがよい。
・生物:記述式問題で、ただ語句を記入するだけでなく、説明させる問題も含まれるので記述力を養っておきたいところ。 ・国語:例年論説文1題。論説文に加えてH20は第2問に小論文に近い独特な新傾向問題が、またH21には慣用句の問題(国語知識)が出題されたが、H22には「論説文1題」のみという伝統的な出題スタイルに戻った。本格的な「記述説明問題」が多いので、しっかりした記述力が要求される。
 なお、過去問と解説は教学社・赤本シリーズの「自治医科大学(看護学部)/東京慈恵会医科大学(医学部〈看護学科〉)(2014年版 大学入試シリーズ)」に収録されている。


北里大学看護学部

英語+数学ⅠA・生物Ⅰ・化学Ⅰから1科目+小論文
 選択式(マーク式)。
・英語:選択式/4択。まず長文(最近は医療・健康あるいは環境問題に関わる内容のもの)が1題出題され、そのあとに文法・語法問題や対話文問題などが並ぶ、というもの。長文中には例年、「同じ(似た)意味の語句・表現を選ばせる」という設問がまとめて出る。なお、H21問題には久しぶりにアクセント問題が出された。発音・アクセント問題の出題はH17年入試以来だったが、H22入試では再び消失。
・数学:問題Ⅰが小問集合(3問)でその他に大問2題という組合せ。
・生物:全問マークシート式で例年幅広い分野から出題される。基礎的な知識がしっかり入っていえれば、それほど難しいレベルではない。ただし、解答数は全体で60~70個にも及び、時間切れを起こさぬよう、手際よく答えていく配慮は必要だ。
 なお、北里大学看護学部・医療衛生学部の過去問は教学社の赤本シリーズに収録されている。


東海大学健康科学部

英語+理科(物ⅠⅡ・化ⅠⅡ・生ⅠⅡから1科目)+国語・数学ⅠⅡABから選択(センター試験利用入試もあり)
・英語:選択式(4択)問題。長文(2010年入試では2題)のあとに「文法」「対話文」など知識系問題が続く形。大学入試としてはそれほど難しくはなく、標準的でパターン通りの問題が多いといえる。手堅く受験勉強をしてきた人なら知識系問題で落とすことは考えにくく、やはり長文問題をどれだけ確実に読みぬいて解答できるかがカギだろう。
・数学:大問3題で1つめは小問集合。数値のみを答えさせる形式で、総じて基本~標準的なレベルの問題といってよい。とすると、計算ミスは非常に痛いということになるので、くれぐれも注意しよう。
・生物:生物だけは記述式問題である。例年、記述説明や計算の題が含まれるので、こうした問題でどれくらいしっかり解答できるかが勝負。遺伝情報に関連する問題が近年はよく出題されている。
 なお、過去問は教学社の赤本シリーズ「東海大学(医学部を除く)」に収録されている。


杏林大学保健学部看護学科

英語+国語・数学ⅠA・生物Ⅰ・化学Ⅰ・物理Ⅰから2科目選択
(センター試験利用入試もあり)
 問題はすべてマークシート式。
・英語:まず2つの英文を題材とした長文読解問題に続き、「適語句選択」「ならべかえ」など文法・知識系問題が配されるのが例年のパターンだ。オーソドックスな文法・熟語の問題だけでなく、細かい語法、単語の意味・用例を問うような問題も含まれる。また長文問題中に「単語のアクセントの位置を問う問題」が2問必ず出るので、ここは落とさないようにしたい。
・数学:数ⅠAのいろいろな単元からバランスよく出題される。数A「場合の数・確率」からもしっかり出るし、また受験生がおろそかにしがちな「命題・論理」からの問題(必要条件・十分条件など)も出る可能性が高いから気をつけたい。
・生物:着実な知識があれば解ける問題が大半だ。動物・人体関連の問題が比較的出やすい。遺伝の計算系問題が出ることも。
・国語:論説文2題+国語知識問題。それほど難しくないし、分量も多くはない。落ち着いて取り組めばよいだろう。
 なお、過去問は教学社の赤本シリーズ「杏林大学(保健学部)」に収録されている。


東邦大学看護学部

英語+生物Ⅰ・化学Ⅰ・数学ⅠAから1科目選択
・英語;選択式(4択)。まず長文2題。この中には例年、「空欄に入る語(句)を4択で選ぶ」というこの学校独自の形式のものが必ず含まれる。過去問にあたって慣れておくとよい。第3問以下は「文挿入」の問題、第4問は「対話文」(問いと答えを組み合わせる形式)、第5問が文法・語法に関わる適語句選択問題、という配列になっており、ここ数年は変わっていない。文法・語法系問題の比重がわりに高い問題になっているのが特徴なので、文法はしっかり学習しておくこと。
・数学:数値(結果)のみ答えさせる形式。小問集合の他に大問が1~2題という組合せが通例。H22は小問集合2題(13問)に大問1題という組合せだった。
・生物:すべて選択式問題だが、問題の分量はまあまあ多い。なお、化学では選択式問題の他に記述式問題も出ている。  過去問とその解説は教学社・赤本シリーズの「東邦大学(理学部・看護学部)」に収録されている。


順天堂大学医療看護学部

国語+英語+数学ⅠⅡA・生物ⅠⅡ・化学ⅠⅡから1科目選択(このほかセンター試験利用入試もあり)
・英語:選択式(マーク式)。以前は文法・知識系問題の比重が高い問題だったのだが、しだいにその比重が低下し、現在(H22)は長文2題+対話文という組合せに。ただし、長文の設問中には、文法や語法・熟語の知識を問うものも多い。なお、内容的にはある人物に焦点を当てた物語的・伝記的文章が好んで出題される傾向が強い。
・数学:マーク式。全範囲からまんべんなく出題。分量的にはややきつい可能性もあるので、解ける問題から確実に手をつけるのが得策か。伝統的に、「本当に理解していないと解けない」良問も多いとされる。パターン・解法の丸暗記から脱却し、一問一問しっかり理解しながらマスターしていく学習を。
・国語:記述式問題で大問1題のみというスタイル。問題は易しめで分量も決して多くないので、ケアレスミスは許されないものと考えよう。
・生物:選択式問題で、全体的に基本~標準的問題が中心。以前はところどころに記述説明問題が配されていたが、H20以降はすべて選択式解答になった。
 なお、医療看護学部の過去問は、教学社の赤本シリーズ「順天堂大学(スポーツ健康科学部・医療看護学部・保健看護学部)」に収録されている。


武蔵野大学看護学部

英語+国語・数学ⅠA・生物Ⅰ・化学Ⅰから1~3科目(高得点1科目で判定) S日程
英語+国語・数学ⅠA・生物Ⅰ・化学Ⅰから2~3科目(高得点2科目で判定) A日程
英語+数学ⅠA・生物Ⅰ・化学Ⅰから1~2科目(高得点1科目で判定) B日程
(センター利用入試もあり)
 問題はすべてマークシート式。
・英語:S日程では文法2題+会話文1題+読解1題だが、A日程は文法1題+会話文1題+読解2題となっている。いずれにせよ文法語法系の問題から始まり、会話文、長文読解と続く。配点ウェイトの高い文法・語法系問題で、ある程度手堅く得点しておきたいものだ。
・数学:大問4題。1つめは小問集合。大学入試センター試験と同様の解答形式だ。問題も基本~標準レベルだが、分量はやや多め。
・生物:大問5題。それぞれの日程の過去問題を見ると、さまざまな分野から散らばるように出題されており、出題範囲を絞りこむのは難しいが、動物・人体関連の問題が比較的出やすい。計算問題が出ることもある。
・国語:大問3題。第3問は現代文・古文から選択して回答。
 なお、過去問は教学社の赤本シリーズ「武蔵野大学」に収録されている。


川崎市立看護短期大学

センター試験(国語【古典除く】+英語【リスニング除く】+数学理科から1科目)
 H20より、一般入試で大学入試センター試験の利用にふみきった。したがって、対策としてはセンター試験の過去問をたくさんやることに尽きる。ただし、過去問に当たる場合、国語は「近代以降の文章」と指定されているので古典は省いてよいし、また英語では「リスニングを除く」とあるので、筆記試験の研究に全力を注げばよい。

埼玉医科大学短期大学(看護)

国語+英語+数学ⅠA・生物Ⅰ・化学Ⅰより1科目選択
・英語:ほとんどの問題が選択式・4択。「語彙の知識・綴り」「並べ替え」「書き換え」など、知識系問題が最初のほうに並び、後半に読解系問題が配置される。問題文の分量や設問数は少なめで、しかも選択式解答だからきちんと考えればさほど難しくはない。どれほど着実に得点できるかがカギだろう。
・国語:「抜き出し」「記述説明」などを含む記述式問題。論説的な文章+文学的な文章1題というのが例年の組合せだ。2題中1題は必ず小説だと思ってよい(H17以来連続出題)。文学史の知識を問う設問も長文中に1問程度含まれることがある。(H21入試では夏目漱石。H22はなし。)
・数学:数値(結果)のみ答えさせる形式。最近は小問集合に続けて大問が3題という配列になっている。
・生物:例年記述式。語句(用語)だけを書かせる問題が多いが、年によっては記述説明問題が含まれることもある。

帝京平成大学ヒューマンケア学部/健康メディカル学部

国語・英語・数学ⅠA・生物Ⅰ・化学Ⅰ・日本史から2科目選択
 多くの科目の中から2科目選択というのが帝京系の学校独自のスタイル。科目によっては選択問題(□題中△題を選んで解答……など)が多く、ややこしいつくりになっているので、過去問題を見て慣れておいたほうがよい。
 なお、過去問は教学社の赤本シリーズ「帝京平成大学」に収録されている。


共立女子大学看護学部

国語+英語+理科(生物Ⅰ・化学Ⅰから1科目選択)
・英語:全問選択式。対話文のあとに文法系問題が2題続き、最後に長文読解2題という配列がずっと続いている。問題のレベルはそれほど難しくはないので、文法・読解の双方でバランスのよい得点を狙おう。
・国語:非常に長い論説文の読解1題に加えて漢字(や四字熟語)の知識を問う大問1題という組合せ。(漢字の問題が独立した大問になっている。)選択式問題が主だが、「記述」「書き取り」の問題も含まれる。
・生物:記述式問題。「理由を50字以内で書きなさい」といった記述説明問題も含まれる。
 なお、過去問は教学社の赤本シリーズ「共立女子大学・共立女子短期大学」に収録されている。




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